The Art of Coffee Making珈琲のたて方の極意
「水」にこだわる
1.コーヒーは必ず沸騰で!
コーヒーにお湯を注ぐと、粉の中に炭酸ガスが熱せられて膨張するため粉が徐々に膨らみ、細やかな泡が出てきます。
※ブラジルを除く中南米ではフル・ウオッシュドを利用しています。 フル・ウオッシュドでは滑りをとる段階で発酵槽を用います。発酵槽に半日から1日浸けて発酵させ滑りを取るのですが、この場合大量の水を使用する為、使用 後の廃水が周辺環境に悪影響を与え社会問題になっています。セラードは環境の事も考えていることが伺えます。
2.沸かし立てのお湯を使いましょう
コーヒーを淹れるのにミネラルウォーターまで使用する事はありませんが、水道水は蛇口から出したばかりのものを使いましょう!! (貴方のお住まいの水道はいかがですか?すごく臭いがする所では是非浄水器かミネラルウォーターをお薦めします。硬水か軟水かよく見極めて下さいね。コーヒーに適した水は軟水で日本製ならほとんどが軟水です。)
新鮮な水から沸かした湯には、酸素が多く含まれており、これがコーヒーをおいしくする要素になります。
「蒸らし」にこだわる
1.「蒸らし」ってナニ?
これをするとしないとでは大きく味が違ってきます! コーヒーを点てる時、最初はほんの少し粉が湿る程度1回目の注ぎを終了しますよね。 新鮮なコーヒー程、表面が段々膨れ上がってきます。膨張が大きい時は2倍ぐらいまで膨れ上がります。 この状態が「蒸らし」です。 では、この蒸らしには一体何の意味があるのでしょう??
1.お湯の通り道を確保する為
水には表面張力(弾く力)があります。その為粉の中を一度お湯が通った所は次からもお湯が通りやすくなり、 他の部分はお湯が通りにくくなります。次に お湯を注ぐとその通り道に沿ってお湯が流れてしまうのです。そう なるとその通り道のコーヒー粉だけからしか成分は抽出されなくなり安定した味を出すこと が難しくなります。 蒸らしを行うことで偏ったお湯の通り道をなくし全体的にお湯が流れるようにするのです。
2.成分を出しやすくする為
コーヒーの粉はお湯に触れると膨張します。そうすることによりお湯と触れ合う表面積が増え成分が抽出されやすくなるのです。
2.どうしたら、良い蒸らしができるの?
蒸らしの重要性は分かったけど、どうしたらいいのとお思いの方も多いと思います。 一言で言えば「注ぐのではなく、載せる」と言った感じでお湯を注ぐのが一番です。 湯の量は細く少な目に入れる事がポイントで、注ぎすぎると湯の通り道が出来てしまうのでお気を付け下さい。 また、蒸らすのにはある程度時間が必要です。20秒が一つの目安とされていますが、 成分を十分に引き出すためには、30秒くらいまでは蒸らし時間としても良いと思います。
「抽出時間」にこだわる
1.抽出時間の目安は3分以内!最後まで抽出してはいけないのはなぜ??
美味しさを感じる成分は最初から直ぐに大量に抽出され、短時間で抽出し終わるのです。それに対して苦味や渋みの成分は最初から抽出されるのですが、量は美味しさの成分に比べると多くはありません。 しかし長時間一定の量を抽出されるので抽出時間が長いと苦味や渋みも段々増していくのです。 この目安が3分であり、更に最後まで抽出してはいけない理由なのです。 もったいないからと言って最後まで抽出し切らないで下さいね。
1.蒸らしの段階
蒸らしの段階でハンバーグ状になれば、後はゆっくり注いでいくだけです。「の」の字を書きながら注いでいきます。 注ぐスピードは、ゆっくり注げばしっかりとした風味に、早く注げばあっさりとした風味になります。同じ豆でも注ぎ方で味が変わりますので是非お好みに応じて変化して下さいね。
2.注いでいる間のポイント
注いでいる間のポイントは、 粉の表面が細かい泡で覆われている状態を保つ事です。 縁にはお湯はかけないで、真ん中を中心に注いで下さいね。
3.最後は火山口の様な形が理想的です
最後は火山口の様な形が理想的です。 上記にも述べましたが、蒸らしの時間を含めて2分半~3分を目安に! また最後まで抽出しきらない事がポイントです。
西山コーヒーのワンポイントアドバイス
このような注ぎ口が細くて長いポットでお湯を沸かすのが一番です。(お湯をソロ~っと安定して注ぐため)
「器具」にこだわる
コーヒーを淹れる直前に挽くのが理想的
コーヒーは本来抽出される直前に挽かれるのが理想的です。理由として・・・ それは、同じ一粒のコーヒーでも豆のままの状態と粉にした状態では、表面積が違うため空気に触れる部分が粉の状態のほうが大きいのです。 したがってそれだけ粉の状態のほうが酸化が早く進行してしまう訳です。 また粉の状態ですと、焙煎された豆の中にある香りの成分が空気中にどんどん逃げていくことも味の低下につながります。 したがって、豆のまま購入していただいて、家庭でそのつど挽いてもらうのが、コーヒーをおいしく飲む最大のコツです。
西山珈琲がお薦めする家庭用コーヒーミル。 経済的・性能的にすぐれたパーフェクトタッチはいかがでしょうか?
1.高性能設計のミル歯
精密につくられたミル歯が均一な粗さを実現。上部ミル歯は外せるので、お手入れも簡単です。しかもうす式なので、微紛になりにくいです。
2.最大12杯の杯数目盛
杯数目盛をセットするだけでお好みの量のコーヒーが自動的に挽けます。
3.豆計量用の目盛
受皿にコーヒー豆様の目盛付き。豆計量の目安としてお使い頂けます。
4.粗さ調節目盛で簡単設定
0~4までの数字目盛と白マル目盛合わせて9段階の粗さ調節が可能。 抽出器具を選びません。エスプレッソ用に挽くことも簡単です。
アイスコーヒーのたて方の極意
アイスコーヒーを楽しむ上での重要なポイント
1.アイスに向いた深煎りの豆を使う(浅煎りの豆はお勧め致しません)
2.氷で溶ける分を考えて濃い目に抽出する
3.抽出後のコーヒーは一気に冷やす
当社のアイスブレンドを使って、詳しく見てみましょう。
1.最初のお湯を注ぎます
ホットでおたてになる時に比べて、 1.3~5倍程の粉を使い、粉全体にお湯がまんべんなく行き渡る様に中心から、らせん状にそっと注ぎ約30秒程蒸れて膨らむのを待ちます。
濃い目に抽出する為に、ホットの時と比べて粉を多い目に使いましょう。
2.抽出します
蒸らしが完了しましたら、杯数分のお湯を中心から「の」の字を書く様に注ぎます。
※フチにはかけず、粉の中心にお湯を注いで下さい。
濃い目に抽出する為に、ホットの時と比べてゆっくり目に抽出しましょう。
3.一気に冷やします
前もってグラス一杯に氷を入れておき、抽出されたコーヒーをグラスに一気に注ぎ急速に冷やして、出来上がりです。
時間をかけて冷やすと珈琲液が酸化してしまいますので、一気に冷やすことが最も重要なポイントです。
アイスコーヒーを楽しむ上での重要なポイント
その都度ではなく、出来るだけ作り置きしたい時は、ホットと同じ要領で抽出して下さい。 抽出が完了しましたら、コーヒーが入ったサーバーごと冷やした水の中に漬け、余熱を取り除きます。 その後冷蔵庫で保存して頂きましたら一日程度なら美味しいアイスコーヒーを楽しめますよ。
※2日以上の作り置きはお勧めが出来ず、出来るだけその都度作られる事をお勧め致します。